NEWS Release

川田工業が企画した「工事品質管理システム」が自動認識システム大賞に入選

第23回 自動認識システム大賞*」にて『ARマーカ*をコードとして利用する「工事品質管理システム」』が入選しました。

本システムは、川田工業が企画し、ワム・システム・デザイン株式会社(以下、ワム)とサコス株式会社が開発を行い、工事写真管理ソフト「蔵衛門」シリーズとの連携を株式会社ルクレが行いました。

*自動認識システム大賞とは、日本自動認識システム協会が、先進的かつその効果が極めて顕著な自動認識関連の技術やシステムを表彰するものです。

*ARマーカとは、QRコードのような特定の視覚情報に対して動作するように設計されている技術です。

開発経緯

鋼橋の補修の現場で数千に上る補修箇所のカルテをいかにシステマチックに整理するかという課題に直面し、企画・開発にいたりました。

鋼橋特有の疲労や腐食に関する補修は、何段階もの工程を経て作業が行われるため、検査や補修の過程に関する膨大な記録を管理する必要があります。そこで、損傷箇所にARマーカ「ArU-code*」を貼付して、過去の点検記録へのアクセスや新しい情報の追加をすばやく、ミスなく行えるシステムの試作を行いました。

*「ArU-code」は、ワムが独自開発した、カメラで認識する二次元コードです。損傷の検査に使われるブラックライトでも認識できる優れたARマーカです。

ArU-code(アルコード)の特徴

図1 ArU-code(アルコード)の特徴

写真管理の効率化へ応用

このたびの「工事品質管理システム」はこれを応用した工事写真管理システムであり、電子納品に対応した黒板の電子化やARマーカによる測点の表示・入力などが可能となります。

従来は工事写真撮影時に現場で行っていた「黒板の記入・測点の入力作業」をフロントローディングすることで現場での作業ミスの軽減や撮影の取りこぼしによる再撮影の作業が削減されます。

工事品質管理システム導入後のイメージ

図2 工事品質管理システム導入後のイメージ


補足・情報

本件に関して、ワム社からプレスリリースが配信されています。

▼建設現場の業務をDX化しコスト削減・業務改善をサポート

https://www.womnet.com/news/press/20211004release/

▼10月6日~8日まで開催の「自動認識総合展」で、ワム社とサコス社(共同出展)のブースにて、本件に関する展示が行われています。

https://www.autoid-expo.com/tokyo/