臨機応変な対応で
ベストな施工計画を立てる。

よく晴れた日の午後、酒見は高速道路のJCTの新設工事現場にいた。「順調?」「困っていることはない?」と、現場の若者たちに声をかける。自分が施工計画を立てた工事が円滑に進んでいるか確認するためだ。工事にはさまざまな工程があり、一つでも計画通りにいかないと、後の工事にも影響が出て、工期に間に合わなくなる。先日も予定していたヤードが使えなくなって計画が変更となり、大きなクレーンを用意して別のヤードから作業を行う、ということがあったばかりだ。悪天候が影響することもある。日々の状況に対応しながら瞬時に決断を下し、工事を進めていかなければならない。だからこそ週単位で細かい施工計画を立て現場に落とし込んでいく。今では現場に適したベストな計画を立て円滑に工事を管理できるようになった酒見だが、数年前は…。

思い込みで失敗。
それから考え方が変わった。

入社後、工事、工場、設計の各部門でOJTを行い、3年目から工事部に本配属。出来形管理、品質管理、写真管理、工程管理、安全管理などを行う現場施工管理の業務に就く。「ローテーションで一通り経験したから、少しは成長できたかな?」と思って担当した最初の現場で、自分がまだあまり役に立つことができないことに気づき、悔しい思いをしたことも。しかしそんな酒見も、橋梁工事をいくつも経験するなかで、施工管理の仕事も板についてきた。そんなある日、酒見は所長から「施工計画を立ててみるか」と言われる。責任ある仕事を任されてうれしくなった酒見は、自分なりに一生懸命に考え施工計画を立てたのだが…。自分本位な視点の計画であったため、現場の作業効率が悪くなってしまった。

信頼関係を築くことで
工事が円滑に進む。

思い込みでつくってしまった施工計画。段取りの悪い計画は、現場のモチベーションをも下げてしまう。現場はチームでやるもの。いろんな人の意見を聞き、さまざまな視点から可能性をさぐり方法を検討することで初めて施工計画はベストな計画となる。酒見は「経験豊富な先輩や現場の人とコミュニケーションをとりながら、視野を広げ物事を進めていくことが大事なのだ」と気がついた。架橋工事は一人の力ではなく、多くの人の力で進めていく仕事。積極的にコミュニケーションをとり、信頼関係を築くことで、チームとして一つの目標に向かって進んでいけるのだ。デスクでの仕事が多くなった今でも、酒見はたびたび現場に出かける。完成したときの達成感や、地図に残る仕事、社会に貢献できる仕事の醍醐味を、皆で分かち合うために。

My Holidayラーメン大好き。
なぜ?と言われても困るけど。

男性ばかりの工業大学にいたので、友だちとラーメンを食べに行くことが多く、それは就職し結婚した今でも変わりません(笑)。今日もラーメンです!

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