TRC技術研究所

明石海峡大橋

川田グループを支える技術は、基礎技術から応用開発に至り、幅広いジャンルにわたる膨大な研究・開発データとその実績により支えられております。川田グループでは、グループ全体最適を目指し、川田テクノロジーズ技術研究所を中心に、技術ネットワークの構築とデータの集約・共有化により、各社・各部門で独創的な技術開発に取り組んでおります。

川田テクノロジーズ技術研究所 〒321-3325 栃木県芳賀郡芳賀町芳賀台122-1 [MAP]
                TEL 028-687-2217

鉄構セグメント

  • 鋼・コンクリート合成床版
  • SCデッキの長寿命化対策として、従来の3倍の疲労寿命を有する高機能スタッドジベルの開発を進めています。このスタッドは、一般的な鋼-コンクリート接合部にも適用が可能です。また、SCデッキのプレキャスト化によって大幅な工期短縮を図り、既に施工実績を重ねています。
  • プレビーム桁
  • 現場で施工を行う継手部分において、膨張コンクリートによるケミカルプレストレスを利用した省力化施工法を開発しました。また、メンテナンスマニュアルを整備して、維持管理における健全度評価のバラつきを抑制しています。
  • 新たな溶接技術
  • 高能率・高品質・高性能を兼ね備えた新たな溶接方法として、“ノズル回転法エレクトロスラグ溶接装置”を生産ラインに導入しました。さらに、“タンデムエレクトロガスアーク溶接法”を実工事に適用したほか、極厚鋼構造継手を低入熱・高溶着量で接合可能にする“F-MAG溶接法”の実用化を進めています。
  • 調査・点検・検査技術
  • これまで検査が困難とされてきた鋼床版トラフリブ溶接部の溶け込み検査を定量的に評価する“トラフチェッカー”を開発しました。また、構造物の維持管理手法の一環として、打音法や赤外線サーモグラフィを利用した非破壊検査技術の開発を進め、実用化に至っています。
  • 長寿命化技術
  • 鋼構造物の長寿命化対策として、めっきボルトと金属溶射を組み合わせた“二重防錆ボルト”などを開発しました。また、東日本大震災の津波により浸水した橋梁部材に付着した塩分除去を目的に、“洗浄水回収型橋梁桁洗浄”が採用され、有効性を評価いただきました。
  • アルミ合金製伸縮装置
  • 耐久性・止水性に優れるアルミ合金製伸縮装置“KMAジョイント”の改良型KMAⅡシリーズを開発しました。また、技術応用の過程で開発された新しい導水装置、排水装置なども実用化しています。

土木セグメント

  • 改造・更新技術
  • 鋼橋RC床版の更新技術として、現場施工の省力化を目指した“プレキャストPC床版の合理化継手”を開発し、移動輪荷重試験により従来の重ね継手と同等の疲労耐久性を有することを確認しました。
  • 品質管理技術
  • PC構造物では品質・耐久性を確保する上で、緊張材へのグラウト注入が最も重要な工種となります。CCDカメラを用いた“見える化”による品質管理技術※1を開発し、実橋での効果を確認しています。
    ※1:協立エンジ(株)・東日本高速道路㈱様との共同特許
  • 耐久性向上技術(現場施工)
  • 耐久性の向上が求められる床版や壁高欄などに高強度・高品質の埋設型枠を適用する工法を開発しています。“アーチフォーム工法”については、プレビーム合成桁の床版で多くの実績があり、NETIS登録されています。
  • プレキャスト製品
  • 土木系製品として、地下貯水槽“エコマモール”、法面防災工法“ジオステップ”および鉄道ラーメン高架橋のプレキャスト構築工法“ハーフプレキャスト工法”を、建築系製品として、圧縮強度120N/mm2までの“超高強度コンクリート部材”(プレハブ建築協会H認定取得)を製品化しています。
  • 耐久性向上技術(工場製品)
  • 製鉄所や火力発電所から発生する高炉スラグ微粉末やフライアッシュ等のリサイクル材料を、セメントと一部置き換えることで、環境負荷を軽減するとともに、塩分浸透抑制効果等が期待できる“高耐久性プレキャスト製品”の開発、適用に取組んでいます。

建築セグメント

  • 川田ビルディングシステム(KBS)
  • 中高層の一般建築を多数手掛ける一方、ローコスト産業用建築物である独自のシステム建築の開発・製品化に取組んでいます。特にシステム建築では、CFT造などによる多層階化を進めています。
  • VEパネル
  • VEパネルとは、鋼板表面にエナメルコーティング(琺瑯(ほうろう)処理)を施したパネル材で、傷・汚れが付きにくく、意匠性・耐久性の高いファサード形成を実現します。新設・既設を問わず建築物の内外装に適用できることから、不燃性能の確認など、さらなる適用可能範囲の拡大に取組んでいます。
  • 屋上緑化システム
  • 雨水などを底部に貯留して、これが蒸発散する自然界の水循環系を利用した屋上緑化システム“みどりちゃん”の研究開発に取組んでいます。灌水装置を必要としないシステムのため、ライフサイクルコストを低減できることから、国内のみに留まらず、海外にも納入実績がございます。
  • 地中熱ヒートポンプ冷暖房システム
  • 再生可能エネルギーの一つである“地中熱”を利用したヒートポンプ冷暖房システムの研究開発に取組んでおり、“GEOneoⓇ(ジオネオⓇ) ”の名称で設計から施工までサポートしています。また、近年は温泉の排熱を利用したエネルギーコスト削減の応用開発なども推進しています。
  • 太陽光利用技術
  • 太陽光エネルギーの有効利用を図るため、太陽光発電・太陽熱利用ともに研究開発を進めています。建設現場仮囲いパネルに超薄型CIGS型ソーラバッテリおよびLED照明を搭載した“ひかりちゃんⓇ”を開発し、無電源での現場環境の向上を可能にしました。また、真空管型太陽熱集熱器の給湯・空調システムへの実装を進めています。

次世代技術

  • 双腕ロボット
  • 複数台の双腕ロボット“NEXTAGE”が相互作業を行う次世代自動組み立てライン※2が、第5回ロボット大賞「次世代産業特別賞」を受賞しました。さらにユーザの運用性向上を目指し、教示・生産用ソフトウェア“NxProduction”をリリースしました。また、研究機関向け双腕ロボット“HIRO”は海外での受賞実績を得ており、双腕ロボットはその可能性を、世界を舞台に認められております。
    ※2:グローリー㈱様との共同開発
  • 小型自律無人機
  • 培ってきた技術を適用し、わが国で初めて、1.5m級の小型自律無人機を量産機体として製品化しました。また、これら制御技術を応用して、構造物の外観検査を目的としたマルチコプタを試作して、実用化に向けての評価試験に取組んでいます。
  • ICTソリューション
  • ITの観点から、防災・減災に取り組んでおります。建築業界向けの3次元CADや砂防堰堤設計図等の支援ソフトの開発、インターネット上で災害発生時の情報共有や、橋梁点検が実施できるスマートフォンアプリの提供、さまざまな形態での生活の安全を支えております。

技術を支える設備

  • 川田テクノロジーズ・多目的風洞試験室
  • 当施設は、開放型と境界層型の2種類の測定洞を有し,橋梁の耐風設計、航空・器械関連の空力設計などの技術開発に取組んで参りました。また、ちょうど人が入れる2.0~2.5mの断面寸法であることから、スポーツ分野での姿勢、ウェアの素材開発へも貢献してきました。最近では環境分野の案件として、最大風速40m/s以上での風車やソーラー架台の耐力試験や圧力測定などにも活用されています。
  • 川田テクノロジーズ・構造物試験室
  • 主要設備は移設可能で、コンピュータ制御の油圧サーボ試験システムを採用しております。実物大相当の大型供試験体を対象に、一般的な静的破壊試験から、実構造の応力波形を入力して変動状態を模擬した動的載荷試験まで実施できます。また、電気炉・恒温槽を有する±294kN固定型試験機は、-40~800℃の環境下で、材料試験、疲労試験などが実施できます。
  • 川田建設・技術研究所
  • 業界トップクラスの設備を有しており、材料試験、施工試験はもとより、コンピュータ制御の油圧サーボ試験システムによって、実物大相当の大型供試体を用いた静的・動的載荷試験が実施できます。さらには恒温恒湿室を備えており、コンクリート特有のクリープ試験なども実施可能です。
  • 橋梁メンテナンス・恒温繰り返し圧縮試験室
  • “KMAジョイント”をはじめ、主力製品の伸縮装置は工場での一貫生産システムによりプレハブ化しており、出荷全数について水張り試験を行い、止水性を確認しています。さらに、過酷な環境下においても長期耐久性を有することを検証するために、恒温繰り返し圧縮試験室を開設して、新たな製品開発に注力しております。
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