3Dデジタル溶接マスクシステム

3Dデジタル溶接マスクシステム

溶接教育現場における「見えづらい・見せづらい・伝わりづらい」の課題をDXで解決。
3Dデジタル溶接マスクシステムなら「見やすい、見せやすい、伝えやすい」で合理的・効果的な溶接教育が実現できます。

3Dデジタル溶接マスクシステム とは

  • 本製品は、溶接保護面(溶接マスクユニット)に独自の光学設計による小型カメラシステムを組み込み、最新の画像合成技術を用いて溶接者の視野を圧倒的な鮮明さでデジタル化するシステムです。また、内蔵のヘッドマウントディスプレイ(HMD)には、別置きのコントロールユニットから画像合成された映像が奥行のある3D映像として表示されます。溶接者は従来の遮光ガラス越しで見る視野よりも、広く鮮明な画像を見て溶接を行うことができます。溶接教育現場の「見えづらい・見せづらい・伝わりづらい」という課題をDX(Digital Transformation)で解決します。

製品化の背景

  • 少子高齢化の進む日本において、溶接士の確保、育成及び溶接技能の継承は喫緊の課題となっています。高い技量が要求される溶接の技能伝承が困難な原因のひとつとして挙げられるのが、溶接者目線での鮮明な溶接映像を記録する手段が実現されていないということです。鋼製橋梁および建築鉄骨を主体とするファブリケーターとして、長年溶接に関する技術を培い、知識を蓄えてきた川田工業が、その知見を最新のデジタル技術と融合させて開発したのがこの、「3Dデジタル溶接マスクシステム」です。

3Dデジタル溶接マスクシステム のポイント

  • 1.世界初、溶接部を圧倒的な広い視野と鮮明さでデジタル化
  • 本製品は、最新の画像合成技術により、溶接士の視野目線での溶接状況を、広範囲で鮮明な映像としてデジタル化し、リアルタイムで溶接保護面内のHMDに表示します。HMDには奥行の感じられる3次元映像で表示されます。従来の溶接専用カメラに比べて小型で、被写界深度も深く、160dB以上のダイナミックレンジを有しています。 また、溶接電源から溶接電圧と溶接電流値を取得し、HMDの溶接映像に重畳し提示しますので、溶接者は溶接中にそれらの情報を確認しながら溶接を行うことができます。
  • 2.合理的・効果的な溶接教育の実現に寄与
  • 溶接者視野目線でデジタル化された画像や電圧・電流値などの各種情報は、共有・録画・記録が可能です。溶接映像をリアルタイムに多人数で共有したり、溶接の様子を模範となる溶接映像と比較して後で確認することができ、「見えづらい・見せづらい・伝わりづらい」という状況を解決します。
  • 3.技量を定量的に評価するシステムを用意
  • 解析用に録画した画像をクラウド上の専用ソフトに読み込むことで、溶接者の技量を定量化して提示します。具体的には、画像処理によって得られたアーク軌跡と溶融池面積の時間変動量や、画像と同期して取得した電流値の変動量を評価することで、溶接者の運棒動作を数値化します。溶接者は改善すべき点を明確に知ることができ、また上達の様子が定量的に示されるため、モチベーションの向上につながります。

製品仕様

3Dデジタル溶接マスクユニット(WTS-MS-M1)
●ヘッドマウントディスプレイ(内蔵解像度:1920×1080(左右)、25コマ/秒以上)
●サイズ:長さ 340×幅 250×高さ 320 mm
●重量:1.6kg(ケーブル除く)
コントロールユニット(WTS-CT-M1)
●ストレージ:300GB以上
●入力端子(溶接電流、溶接電圧)
●録画データ記録機能/解析データ記録機能
●サイズ:長さ 400×幅 113×高さ 295mm
●重量:5.1kg(ケーブル除く)
●電源:AC100V/140W(50Hz/60Hz)

販売

製品名称
3Dデジタル溶接マスクシステム
ハードウェア製造元
川田工業株式会社
販売価格
オープン。詳細はお問い合わせください

お問い合わせ

製品について
川田工業株式会社 事業企画部
住所
〒115-0055 東京都北区赤羽西1-7-1 パルロード3 10F[ MAP
TEL
03-6757-7132