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トラフリブ溶け込み深さの高精度超音波検査システム「トラフチェッカーの開発」
第20回芦原科学賞「大賞」を受賞

概要

 川田テクノロジーズ株式会社【東証・大証一部上場:3443、本社:富山県南砺市、代表取締役社長:川田忠裕】のグループ企業である当社(生産本部四国工場:香川県多度津町)は、2013年(平成25年)2月8日に公益財団法人かがわ産業支援財団より第20回芦原科学賞の「大賞」を受賞いたしました。
 芦原科学賞は、故芦原義重氏(関西電力名誉会長、香川県名誉県民)からの寄附金を基金として、香川県内の産業技術の高度化及び産業の振興に寄与することを目的とした顕彰事業です。

背景

鋼製橋梁の鋼床版構造において、老朽化、想定以上の交通量増加、及び過積載などに起因した疲労損傷事例が多数報告されています。
 これを受け、当該構造の新設橋では、デッキプレートとトラフリブ溶接部の溶け込み深さに新たな品質が求められていました。一方、この要求品質を確認する検査方法が確立されておらず、公共構造物の安心、安全を維持するためにも早急な技術の開発が望まれていました。

当社では、溶け込み深さを簡便に高精度で測定するための検査方法として、超音波を発信する探触子と測定位置の組み合わせを最適化し、常にこれを保持し測定を行うシンプルな検査手法の開発に成功しました。
 当該溶接部の検査適用に際して障害となっていた検査労力と測定精度の課題を解決した日本初の画期的な実用検査システムです。


トラフチェッカーの探触子ユニット

本大賞を受賞した「トラフチェッカーの開発」は、技術開発レベルの高さや実用化された実績、産業技術の高度化及び産業の振興に寄与したことが高く評価され、今回の受賞に至りました。
 なお、トラフチェッカーの詳細については、川田グループ技術報告書(川田技報Vol.30)でもご覧いただけます。

お問合せ先

〒764-8520 香川県仲多度郡多度津町西港町17
 川田工業(株)四国工場 生産開発課(担当:津山)
 Tel:0877-32-5115(代)