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吊荷ロープ介錯装置「EGガイド」がNETIS(新技術情報提供システム)に登録されました
公開日:2023年8月1日

川田テクノロジーズ株式会社(東証プライム3443)を持ち株会社とする企業グループの事業会社である 川田工業株式会社 が開発した 吊荷ロープ介錯装置「EGガイド」 が、国土交通省の NETIS に登録( KK-230025-A,2023年7月 )されました。

製品の特長

EGガイドは、クレーンで移動する吊荷に追従して、介錯ロープを緊張しながら繰り出す装置です。人力によるロープ介錯と比べて、以下の特長を持ち、荷吊作業の安全性と施工性が向上します。

  • 常に介錯ロープが緊張されているため、荷振れが勢いづくことなく止まります。
  • クレーンの旋回や巻上げ動作に影響しないよう介錯力を一定制御できます。
  • さらに、急な強風時などには最大7.5kN以上の力で、人力より強力に吊荷の姿勢を保持できます。
  • ロープの繰り出しをブレーキで止めて、吊荷を定位置に静止させることも可能です。
  • 吊荷の両端と繋いだロープの張力バランスを、オペレータ1人で操作できます。
(写真1)EGガイドによる介錯
(写真1)EGガイドによる介錯
(写真2)操作はオペレータ1人
(写真2)操作はオペレータ1人

開発の背景

クレーンで吊り上げた吊荷は、風や慣性力による予期せぬ回転や揺れ(荷振れ)が生じるため、ロープを繋いで引き止める操作(介錯)を行います。従来の介錯は、作業者がロープを持って移動する吊荷を追い、荷振れに気付いてからロープを引いていました。そのため、以下の問題を抱えていました。

  • ロープを引く動作が遅れると、荷振れの勢いが増して止められないおそれがありました。
  • 人力でロープを引く介錯力には、個人差や限界がありました。
  • 作業者は吊荷の動きを見ながら歩くため、つまずきや転倒のおそれがありました。
  • 長尺な吊荷は、両端にロープを繋いで介錯するため、最少2人の作業者が必要でした。

そこで、ロープを常に緊張しながら繰り出す装置の開発に着手し、施工現場を再現した実証試験と改良を重ねて実用装置が完成しました。

(写真3)人力による従来の介錯
(写真3)人力による従来の介錯

製品の仕様

  • 基本構成:
    介錯ロープ、ロープドラム、偏向ローラ(固定架台や自走台車はオプション)
  • 介錯ロープ:
    破断荷重46.6kN(高強度繊維製、公称径10mm)
  • ロープドラム:
    最大制動力30kN、ロープ巻取長50m(ブレーキ付)
  • 偏向ローラ:
    許容荷重47kN(上および左右の三方偏向に対応)
(写真4)EGガイドの基本構成
(写真4)EGガイドの基本構成(固定架台はオプション)

プレスに関するお問合せ先

川田テクノロジーズ株式会社 広報室
  • TEL:03-3915-4609 E-mail:koho@kawada.co.jp

製品に関するお問合せ先

川田工業株式会社 橋梁事業部開発部
  • TEL:03-5961-5001 E-mail:kawada.dev@kawada.co.jp

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