超高層ビルや特殊建築物の
骨組みをつくる仕事。

栃木県大田原市に幅30m、奥行きが500mもある巨大な工場がある。川田工業の栃木工場だ。ここでつくられているのは、超高層ビルや特殊建築物の骨組みを構成する鉄骨。東京都庁舎、横浜ランドマークタワー、東京ドーム、東京スカイツリー、歌舞伎座タワーといった著名な建物に使われている。重岡はこの栃木工場、生産技術課に所属。お客さまと工場をつなぎ、工場内の鉄骨製作を円滑に進める役割を果たしている。理系出身の重岡は、ものづくりの仕事を志望し、「どうせつくるのなら、大きいものの方がおもしろい」と、川田工業を選んだ。事務所の入口には、東京スカイツリーの鉄骨の断面模型が飾られている。それを見るたびに初心を思い出し、「今日も頑張ろう」という気持ちになる。

製作しやすく施工しやすい
鉄骨の工作図をつくる。

建物の設計図から、鉄骨製作に必要な部分を読み取り、ゼネコンや設計者と打ち合わせを重ねながら鉄骨の工作図を作る。それが重岡の主な仕事だ。工場で製作しやすく、かつ、求められる品質を担保できるよう、鉄骨の断面形状や鉄骨同士の位置関係を考えて工作図に落としていく。さらに、建築現場で鉄骨を組み立てるときの作業のしやすさにも配慮。鉄骨は長さ十数メートル、重さ十数トンの巨大なもの。図面上でイメージがわかなければ、実際の製品を見たり、模型をつくって確認したりすることもある。図面が完成したら、今度は製作の手配だ。製作手順書をつくったり、材料を発注したり、製作工程を管理したりと、鉄骨が出来上がるまで、司令塔の役割を果たす。

高品質な鉄骨づくりで
川田ブランドを守る。

生産技術は、製作工程の起点となる仕事だ。工場が円滑に作業できるかどうかは、重岡が描く工作図や製作手順書によって左右される。だから、重岡は工場に足を運び、進捗をしっかり確認することも忘れない。一枚の鉄の板から、鉄骨の形になっていく様子を見ると単純にうれしい。さらに、その鉄骨が建築現場に運ばれ、組み上がる光景を目の当たりにしたときは、「この仕事をしていてよかった」と思う。重岡が入社して最初に経験したのが渋谷ストリームの工事現場だ。それが2018年秋に完成した。「自分が設計に携わった鉄骨が、多くの人が利用する話題の建物を支えている」。そう思うと胸がいっぱいになる。やりがいのある仕事をしている自分が、誇らしく、うれしくなった。

My Holidayデスクワークが多いから
休日はアクティブに過ごす。

子どものころからスノーボードが大好き。今でも冬になると毎週のように滑っています。夏から秋はキャンプに行って、自然の中で過ごすことが多いですね。

Staff Voice